11月27日の演奏会に向けて、

当日配布プログラムの作成中です。

 

このサイトをご覧のかたに、

その中の一部を先取りでご紹介いたします。

(まだ原稿に近い形ですので、当日配布プログラムでは多少内容変更します)

 

音楽好きAさんとオケ通Bさんの開演前の会話

 

A:今日のメインの《惑星》は【木星】しか知らないけど組曲ですよね。
B:ただの組曲ではなくて「大オーケストラのための組曲」と楽譜に書いてあります。編成を見ると木管楽器がそれぞれ4本使われていますから4管編成ですね。
A:普通のオーケストラは何管編成ですか?
B:ベートーヴェンやブラームスは2管編成にピッコロやコントラファゴットなどの特殊楽器追加している曲が多いですね。
A:4管編成よりも多い曲もあるのですか?
B:ストラヴィンスキーの「春の祭典」は5管編成ですね。マーラーの交響曲第8番は「千人の交響曲」と呼ばれていますが、実際には合唱団の人数を合わせても千人にはなりません。
 4管編成といっても全く同じ楽器が4本ではなく、同属楽器と呼ばれるファミリーを使います。例えばフルートは4人で2人がピッコロに持ち替えたり、1人がバス・フルート(楽譜にはバス・フルートと書いてありますが、アルト・フルートと呼ぶのが一般的です)に持ち替えるといった具合です。
A:それでは今日は見慣れない楽器がたくさん登場しますね。

vol.2に続く)

11/27記念演奏会で配布予定のプログラムより

(vol.1からの続き)最初から読む方はこちら⇒vol.1

B:特殊楽器の中でも、イングリッシュ・ホルン、ハープなどはお馴染みでしょう。特に珍しいのは、バス・フルート、バス・オーボエ、テナー・テューバ、チェレスタ、オルガンといったところですかね。
A:チェレスタはチャイコフスキーの《くるみ割り人形》の中の【金平糖の踊り】が有名ですよね、オルガンは以前に多摩管のサン=サーンスの交響曲第3番を聴いて感動しました。
B:あなたもオケ通ですね。《惑星》は特殊楽器をソロで使う箇所は多くはないですが、やはりいろいろな楽器が混じり合って作る響きには普通のオーケストラには無い魅力がありますよ。特に最後の【海王星】は特殊楽器と女声が作り出す響きがまさに“神秘主義者”を音で表現しています。
A:他にも特殊楽器が活躍するところはあるのですか?
B:はい。バス・フルートは【海王星】の他にも【土星】の冒頭フルート2本とハープ2台と共に和音を作って“老年をもたらす者”を表現しています。
バス・オーボエは【金星】、【木星】以外の全ての曲で使われています。いま言った【土星】の和音の中でテーマを演奏しますから、聞き取れると思います。
テナー・テューバは今ではユーフォニアムという楽器で演奏することが多いです。

vol.3へ続く)
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11/27記念演奏会で配布予定のプログラムより

vol.2からの続き) 最初から読む方はこちら⇒vol.1

A:そういえばテレビのアニメで「響け!ユーフォニアム」というのがありましたね。
B:そう!そのユーフォニアムですよ。

 この楽器の聴きどころは何といっても1曲目の【火星】のトランペットとのメロディの掛け合いではないでしょうか。
また、チェレスタは【金星】、【水星】、【海王星】の3曲にしか出てきませんが、【金星】と【海王星】では分散和音(注)を演奏して星が煌めくような、かつ幻想的な効果を出しています。【水星】では1ヶ所だけメロディを弾くところがありますので、お聴き逃しなく。

(注)和音を構成する音を同時に鳴らすのではなく、何度かに分けて鳴らす技法。

         この分散和音の一種として「アルペジオ」がある。

A:チェレスタもオルガンも鍵盤楽器ですからピアニストが演奏するのですか?
B:チェレスタはピアニストが演奏することが多いようですが、オルガンは音色を変えるストップや足で演奏する鍵盤があることから専門のオルガニストが演奏します。
A:そういえばここパルテノン多摩はオルガンが無いけど、どうするのですか?
B:パイプオルガンが設置されている演奏会場は多くないので、大体は大型の電子オルガンを持ち込むことになりますね。今日はシンセサイザーを使ってオルガンの音を出すそうです。ただ、オルガンが演奏されるところは他の楽器も鳴っていて、殆ど聞こえないかもしれません。唯一、【天王星】の最後の方でオーケストラがフォルテ4つの大音響で音を伸ばす時にグリッサンドといって指を鍵盤の上を滑らせるような奏法の指定があるので、ここが聞こえるかもしれませんね。
また【海王星】の後半から、舞台裏で合唱が加わります。歌詞のない、この合唱にフルート、ハープ、チェレスタといった宇宙空間を表現するのにふさわしい楽器によって、太陽系の最果ての雰囲気が醸し出されています。最後は合唱だけが残り、無限に続く宇宙空間に溶け込んでいくようにフェードアウトしていきます。

A:今日は聴きどころ満載ですね。今から楽しみです。
B:その前に、ロビーコンサートを聴きに行きませんか。

★完成版は当日配布のプログラムをお楽しみに★

 

最初から読む方はこちら⇒vol.1

ロビーコンサートについてはこちら⇒ロビーコンサートを行います へ

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